調査委員会の調査結果と今後の対応に関するお知らせ
当社は、2021年1月27日に当社社員2名が津地方検察庁に贈賄の疑いで逮捕されたことを受け、2021年2月に3名の外部弁護士で構成される調査委員会を立ち上げ、事実関係の調査、原因の究明等に取り組んでいただいておりました。本日、調査委員会より「三重大学医学部奨学寄附金問題に関する外部調査委員会報告書」(「調査報告書」)を受領いたしましたのでお知らせいたします。
また、当社は、調査結果を真摯に受けとめるとともに、調査結果を踏まえた今後の対応および関係者の処分等を決定いたしましたので、あわせてお知らせいたします。
株主の皆さま、関係者の皆さまをはじめ、すべてのステークホルダーの皆さまにご迷惑とご心配をおかけしましたことを、改めて深くお詫び申し上げます。今後同様の事態が二度と発生しないよう、全社一丸となって再発防止策の徹底に取り組んでまいります。
- 調査委員会の調査結果
調査委員会の調査結果につきましては、添付の「外部調査委員会報告書」をご覧ください。
この調査報告書は、委員の方々が、自らの調査に基づき協議の上まとめられたものであり、その意向を尊重して、そのまま公表いたします。
なお、個人情報保護、関係者のプライバシー保護を目的として、調査報告書の一部を匿名または特定困難な表記に編集しております。 - 今後の対応
調査委員会の調査結果・提言および社内調査結果を踏まえ、再発防止と内部統制強化に向けて以下の取り組みを行います。
1) コンプライアンスの強化
① 社外取締役による監督体制を強化する。
② 各部門にコンプライアンス・オフィサーを新設し、全社のコンプライアンスを強化する。
③ 営業本部に営業本部管掌のコンプライアンス特命担当を配置する。
④ コンプライアンス部門を拡充するとともに、現場部門にコンプライアンス・マネージャーを配置する。
⑤ コンプライアンス研修の充実と強化を図る。2) 奨学寄付等見直し
① 奨学寄付
2021年度の奨学寄付は中止いたします。2022年度以降につきましては、奨学寄付の社会的意義、アカデミアへの貢献の必要性を鑑みながら、これまでとは異なる研究助成方法を検討してまいります。
② 学会への寄付、一般寄付等
社会的意義を鑑み、継続いたします。なお、実施にあたっては、総務部門に寄付先の選定等を行う機能を担わせ、社内外からの干渉を排除し、客観的な基準に基づき公正性・独立性をより高めた寄付業務の運営を行い、内部監査等による監査を強化し、信頼性担保に努めます。 - 関係者等の処分等
当社は、調査委員会による調査結果を踏まえ、役員人事案検討会議および懲戒委員会にて処分内容を以下の通り決定いたしました。また、代表取締役からの役員報酬の一部返上の申出を受け、取締役会が了承しました。
- 役員の処分等
代表取締役社長 月額報酬の30% 3ヶ月を自主返納
関係専務執行役員 執行役員へ降格 - 関係者の処分等について
社内規程に基づき、厳正に処分いたしました
- 役員の処分等