米国KSQ Therapeutics社と同社が保有するがん領域における複数の創薬プログラム取得に関する契約を締結
小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良 暁、以下「当社」)は、本日、がんおよび自己免疫疾患の領域で複数の治療薬の開発を進めているバイオテクノロジー企業であるKSQ Therapeutics社(米国、マサチューセッツ州レキシントン市、最高経営責任者:Qasim Rizvi、以下「KSQ社」)と、同社独自の創薬標的探索技術であるCRISPRomics®プラットフォーム技術を用いて特定した複数のDNA損傷応答に関わる早期創薬プログラム取得に関する契約を締結しましたので、お知らせします。
本契約の締結に基づき、当社は、KSQ社が同定したがん領域の複数の新規治療標的に関する情報および関連する研究資産を取得し、その治療標的に対する最適な医薬品候補を創製します。当社は、創製した医薬品候補について全世界で独占的に開発・商業化する権利を保有します。また、当社は契約一時金と研究・開発の進捗に応じたマイルストン(最大で数千万ドル)および販売の進捗に応じたマイルストン(最大で数億ドル)、ならびに上市後の売上高に応じたロイヤルティをKSQ社に支払います。
当社の取締役 専務執行役員 研究本部長である滝野 十一は、次のように述べています。「当社は、がん細胞に対する選択性に優れた新規治療標的を探索する上で、KSQ社のCRISPRomics®プラットフォーム技術を高く評価しています。本契約を通じて、KSQ社から取得したプログラムからがん患者さんの治療に役立つ革新的な医薬品を創製するよう取組んでまいります。」
KSQ 社の最高経営責任者であるQasim Rizvi は、次のように述べています。「小野薬品ががん領域における複数の早期創薬プログラムを取得したことにより、私たちの創薬標的探索力をさらに立証することになり、新規の腫瘍標的を特定し、ファーストインクラスとなり得るプログラムが進展するものと期待しています。本契約は、臨床段階にある他のプログラムを推進する上で、KSQ社にとって重要な提携であり、小野薬品が本契約で取得したプログラムから新薬の開発を進めることを楽しみにしています。」
KSQ Therapeutics(KSQ社)について
KSQ社は、がんおよび自己免疫疾患の分野において、分子標的療法、養子免疫細胞療法および免疫療法といった複数のモダリティーを活用し、腫瘍および免疫にフォーカスした医薬品候補の開発を進めています。KSQ社が有する独自の創薬標的探索技術であるCRISPRomics®は、幅広い疾患において、ゲノムスケールで、確度高く、かつ偏見を入れない創薬を可能にします。詳細については、KSQ社ウェブサイト www.ksqtx.com をご覧いただくか、KSQ社Twitterである@ksq_txをご参照ください。