2023.03.23
ライセンス

MOLCURE社とAI創薬プラットフォーム技術を活用した複数の標的に対する抗体医薬品の創製に関する創薬提携契約を締結

 小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良 暁、以下「当社」)は、本日、株式会社MOLCURE(本社:神奈川県川崎市、代表取締役:小川 隆、以下「MOLCURE社」)と、MOLCURE社のAI創薬プラットフォーム技術を活用した複数の標的に対する革新的な抗体医薬品を創製することを目的とした創薬提携契約を締結しましたので、お知らせします。

 本契約に基づき、MOLCURE社は同社独自のAI創薬プラットフォーム技術を活用して、当社が開発を目指す複数の創薬標的に対する抗体等の創製に取り組みます。当社は、本創薬提携から創製される抗体医薬品候補を全世界で独占的に開発・商業化するオプション権を取得します。当社は、契約一時金、研究資金、臨床開発の進捗に応じたマイルストンおよび上市後の売上高に応じたマイルストン、ならびに段階的ロイヤルティをMOLCURE社に支払います。

 当社の取締役 専務執行役員 研究本部長である滝野 十一は、次のように述べています。「私たちは、未だ満たされていない医療ニーズに応えるため、抗体医薬品を含め、バイオ医薬品の創製に積極的に取り組んでいます。MOLCURE社のAI創薬プラットフォーム技術は、これまでの技術では創製が困難であった標的に対して機能性抗体の設計を可能にするものと高く評価しており、MOLCURE社と協働できることをうれしく思います。今回の提携により、私たちが目指す抗体医薬品の創製を加速し、患者さんにとって革新的な医薬品を一日も早くお届けできるよう取組んでまいります。」

 MOLCURE社の代表取締役である小川 隆は次のように述べています 。「小野薬品がMOLCURE社を評価し、パートナーとして選定いただいた事をうれしく思います。私たちのAIを活用したプラットフォーム技術により、小野薬品の創薬プログラムを加速し、迅速な抗体医薬品の創製において支援できることは、大変喜ばしく思います。私たちのパートナーシップにより、世界中の患者さんの予後および生活を改善する新しい治療薬が生まれることを期待しています。」

株式会社MOLCUREについて

 MOLCUREは、世界で最も優れたバイオ医薬品設計プラットフォームを構築することを目指して、2013年に設立されました。MOLCUREのAI創薬プラットフォーム技術は、進化的分子工学、次世代シークエンシング技術、実験自動化技術、10億以上の分子情報を有する高品質な独自データに基づいて構築されています。これにより、多様で、高い親和性、特異性、機能性を持つ抗体やペプチドの設計を可能にしています。MOLCUREは革新的な製薬企業やバイオテクノロジー企業と提携し、世界中の患者さんの生活を向上させる医薬品の開発に貢献しています。詳細については https://molcure.com/ をご覧ください。