2024.02.19
ライセンス

米国InveniAI社と新規治療標的の探索に関する研究契約を締結

 小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良 暁、以下「当社」)は、本日、InveniAI LLC(本社:米国コネチカット州、社長兼CEO:Krishnan Nandabalan、以下「InveniAI社」)と、InveniAI社の最先端の人工知能(AI)および機械学習(ML)技術を活用し、新規治療標的の探索を目的とした研究契約を締結しましたので、お知らせします。

 本契約に基づき、InveniAI社は、強力なAIおよびMLアルゴリズム、生成AIツールなどの最先端技術を含むAI創薬プラットフォームであるAlphaMeld®およびChatAlphaMeldTMを活用して、当社が指定する複数の疾患における治療標的を同定し、最適化に向けた創薬仮説を提案します。当社は、InveniAI社の創薬仮説に基づき同定された複数の治療標的候補に対して創薬仮説を確認するための検証実験を実施します。また、当社は、今回の提携を通して創製した医薬品候補を全世界で開発・商業化する独占的権利を保有します。

 当社の取締役 専務執行役員 研究本部長である滝野 十一は、次のように述べています。「私たちは、InveniAI社の革新的な医薬品を創出するための膨大なデータを包括的に活用し、創薬のメカニズムを特定するInveniAI社特有のAIおよびML技術を高く評価しています。この提携を通じて、創薬研究をより一層効率化し、世界中の患者さんに革新的な治療選択肢をお届けしたいと考えています。」

 InveniAI社の社長兼CEOであるKrishnan Nandabalanは、次のように述べています。「創薬と研究開発におけるイノベーションの取組みを推進している小野薬品と提携できることを大変うれしく思います。今回の提携は、リスクを取り除いた医薬品の特定を促進することを目的として、これまでに私たちが培った専門知識と最先端のテクノロジーを統合したものです。患者さんのアウトカムの向上に対する私たちの揺るぎないコミットメントにより、技術革新を私たちのプロセスに一貫して組み込むことができます。その証として、最近、大規模な言語モジュールおよび生成AIを組み込み、最終的にChatAlphaMeld™(高度な技術ツールを組織横断的に利用できるように設計された会話ツール)を完成させました。」

InveniAI® LLCについて

 InveniAI社は、米国コネチカット州ギルフォードに本社を置く、人工知能(AI)と機械学習(ML)ツールのアプリケーションにおいて世界を牽引する企業としての地位を確立しており、医薬品の創薬と研究開発におけるイノベーションを促進しています。InveniAI社は、アンメットメディカルニーズのある疾患に対して革新的な治療法を特定、促進するというミッションの基に、その最先端のAlphaMeld®プラットフォームを利用して、ペタバイト規模の多様なデータセットから洞察する価値を見出し、画期的な医薬品プログラムの作成を推進しています。InveniAI社の先駆的なアプローチは、業界のリーダーや医薬品スピンアウト企業との提携の成功によって強固なものにされ、AI主導の創薬分野における先駆者としての地位を確固たるものにしています。
 詳細は、https://www.inveniai.com/ をご覧ください。