2021.02.26
企業

米国LabCentralおよびMBC BioLabsとスポンサーシップ契約を締結

 小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良暁、以下、当社)は、スタートアップバイオベンチャー企業の育成を支援する民間非営利機関であるLabCentral(米国、マサチューセッツ州)およびMBC BioLabs(米国、カリフォルニア州)とスポンサーシップ契約を締結しましたので、お知らせします。

 LabCentralおよびMBC BioLabsは、全世界の多数の製薬企業およびバイオベンチャー企業の主要な集積地であるケンブリッジおよびサンフランシスコ湾地域をそれぞれ拠点として、研究開発や業務推進のための研究・オフィススペースおよび会社運営や創薬技術のノウハウ等をスタートアップバイオベンチャー企業に提供しています。これらの施設には様々なバイオ実験等の遂行に必須な共用の研究機器や専用スペースが完備されており、当該施設に入居する企業にとっては、入居と同時にこれらの設備を活用でき、研究開発に専念できるという利点があります。

 今回のスポンサーシップにより、当社は、米国の主要バイオテクノロジーの集積地でLabCentralおよびMBC BioLabsの施設に入居するスタートアップバイオベンチャー企業等が持つ最新の情報に早期からアクセスすることが可能になります。また、獲得した最新情報を活用して、オープンイノベーションを推進し、当社の重点領域における研究開発をさらに促進していくことを目的にしています。なお、両機関とのスポンサーシップ契約はそれぞれ3年間です。この活動には、当社研究所および当社関係会社であるOno Pharma USA, Inc.とOno Venture Investment, Inc.も関与していくことになります。

 当社の常務執行役員 研究本部長である滝野十一は、次のように述べています。「小野薬品は、研究開発に重点を置きながらスタートアップバイオ企業の育成支援機関とも緊密に協力することによって、新しいアイデアや企業が発展・成長する肥沃な環境を作り出し、早期の創薬研究活動を活性化できると信じています。LabCentralとMBC BioLabsは共に、将来有望なスタートアップ企業を発掘して成長させた実績を持っています。彼らのエコシステムの重要な部分を当社が担うことで、次世代のバイオテクノロジーおよびライフサイエンス企業の創出を支援することを楽しみにしています。」

 LabCentralの共同創設者兼社長であるJohannes Fruehaufは、次のように述べています。「ケンブリッジ市のケンドールスクエアは、バイオテクノロジーとライフサイエンスにおける起業家のアイデア、イノベーション、協働および科学的発見の世界の中心地であり続けています。 LabCentralは、初期段階のスタートアップ企業にこのエコシステムへのアクセスを提供するだけでなく、私たちの運用モデル、独自の文化、および私たちスポンサーの支援と関与を通じてこれら企業の成長を加速させます。そのため、小野薬品が最新のスポンサーとして参画されることを嬉しく思います。」

 MBC BioLabsのゼネラルマネージャーであるDouglas Crawfordは、次のように述べています。「私たちの目標は、起業精神を持つ科学者が成功を手にすることができるようにツール、機能、リーダーシップの適切な組み合わせを提供することにあります。小野薬品の専門知識と私たちのスタートアップ企業の促進力を組み合わせることで、革新的なアイデアを有するスタートアップ企業に将来の可能性を発展、加速させる環境を提供できることを嬉しく思います。」

LabCentralについて

 民間の非営利団体であるLabCentralは、ライフサイエンスおよびバイオテクノロジー領域の有望なスタートアップ企業の出発地点として2013年に設立されました。マサチューセッツ州ケンブリッジ市のケンドールスクエアの中心部で合計100,000平方フィートを保有するLabCentralは、約500人の科学者と起業家からなる70ものスタートアップ企業に、ラボとオフィススペースを提供しています。詳細については、 www.labcentral.org をご覧ください。

MBC BioLabsについて

 MBC BioLabsは、ライフサイエンスのスタートアップ企業の成功を支援することに専念しています。単一のベンチと同じくらい小さいスペースを借り、これらの起業家の科学者に数百万ドルの機器へのアクセスを提供することによって、私たちは企業が速く、集中し、そして倹約的に活動できるようにします。現在、サンフランシスコ市のドッグパッチ地区に1つ、サンカルロス市に2つ、計3つの拠点にキャンパスを保有しています。各サイトには完全な分子生物学の中核となる施設があり、企業は1年目からではなく、初日に実験を行うことができます。当社は、大手製薬会社やライフサイエンス会社およびベンチャーキャピタル会社であるMission BioCapitalとパートナーシップを構築しています。これらのパートナーシップは、起業家に彼らの努力をどこに集中させ、イノベーションパイプラインを加速させるべきかについて、貴重なインサイトを提供します。私たちのラボは本当に素晴らしいものを可能にしました。2013年の開設以来、195社の企業を立ち上げ、成長を支援してきました。これらの企業は53のプログラムを臨床開発段階に進め、13の診断薬のプログラムが承認されており、47.5億ドル以上の資金調達を実現しました。詳細については、 www.MBCBioLabs.com をご覧ください。