2021.03.01
ライセンス

ペプチドリーム株式会社とPDPS(ペプチド創薬プラットフォームシステム)に関するライセンス契約を締結

 小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良暁、以下、当社)は、本日、ペプチドリーム株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:リード・パトリック、以下、ペプチドリーム社)と、ペプチドリーム社独自の創薬開発プラットフォームシステム(PDPS:Peptide Discovery Platform System)に関して、非独占的ライセンス契約を締結しましたので、お知らせします。

 本契約の締結に伴い、当社は、PDPSを用いて得られたペプチドを活用し新たな医薬品の創製に取り組みます。当社は契約一時金をペプチドリーム社に支払います。また、今後、同PDPSより創製された医薬品(候補化合物)の開発の進捗に応じたマイルストンおよび上市後の売上高に応じたロイヤルティをペプチドリーム社に支払います。
 当社は、PDPSを用いて、特定の疾患との関連性が示唆されている新しい創薬標的に対する高親和性ペプチドを迅速に取得し、その情報を最大限に活用し、革新的な新薬を短期間で、かつ高い成功確率で創製することを目指します。

 【当社 取締役常務執行役員研究本部長 滝野十一のコメント】
 当社は、ペプチドリーム社のPDPS自動化プラットフォームを高く評価しています。本プラットフォームを利用し、アンメット医療ニーズを満たす革新的な新薬を患者さんに一日でも早く届けることで社会的存在価値を一層高めてまいります。

 【ペプチドリーム株式会社 取締役副社長 舛屋圭一のコメント】
 小野薬品に、当社のPDPSによる特殊ペプチドのスクリーニング技術の有用性を理解頂き、PDPS自動化プラットフォームの導入を決定されたことを大変うれしく思っています。これにより、小野薬品の創薬研究が大きく加速し、革新的新薬の創製に貢献していくことを期待しております。なお、当社はPDPS自動化プラットフォームや試薬の供給のみならず、広範な範囲で小野薬品のPDPS運用をサポートしてまいります。

ペプチドリーム株式会社について

 ペプチドリーム株式会社は、「日本発、世界初の新薬を創出し社会に貢献したい」という創業理念のもと、2006年7月に設立されました。独自の創薬探索システムPDPS(Peptide Discovery Platform System)を用い、極めて広範囲にわたる特殊ペプチドを多数(数兆種類)合成し高速で評価を可能にすることで、創薬において重要なヒット化合物の創生、リード化合物の選択、もしくはファーマコフォアの理解を極めて簡便にしかも効率的に行えるようにしました。これによりペプチドリーム株式会社は特殊ペプチドを用いた創薬企業の世界的なリーダーとして世界中の病気で苦しんでいる人々に画期的新薬を提供することを使命として、研究開発に取り組んでいます。詳細については www.peptidream.comをご覧ください。