小野薬品工業株式会社（本社：大阪市中央区、代表取締役社長：相良 暁、以下、当社）は、Vanderbilt University（米国、テネシー州、以下、Vanderbilt大学）と、アンメットメディカルニーズを満たす革新的な治療薬の創製を目指した創薬提携継続に関する契約を締結しましたので、お知らせします。

　当社とVanderbilt大学は2015年11月に締結した創薬提携契約に基づき、未開拓のイオンチャネルあるいはトランスポーターが創薬標的となり得るかを検証するための化合物を見出し、その検証結果に基づいて、新規の中枢神経系疾患に対する治療薬候補の創製に取り組んでいます。これまでの提携の成果を鑑み、今回、さらに創薬提携を継続しました。この契約締結によりVanderbilt 大学との提携は2023年11月まで継続されます。

　当社の取締役 専務執行役員 研究本部長である滝野十一は、「当社は、Vanderbilt 大学の優れた創薬力とその実績を高く評価しています。アカデミアのテクノロジーと当社の研究開発の実績の融合によって、アンメットニーズを満たす革新的な治療薬の創製につながることを期待しています。」と述べています。

　Vanderbilt大学内のWarren Center for Neuroscience Drug Discovery（WCNDD）センター長であるCraig Lindsley教授は、「小野薬品との提携は、これまであらゆる段階において素晴らしいものでした。現在、我々は特定のイオンチャネルの生理的役割と創薬応用への可能性を解き明かすための化合物を創製しており、それらを臨床試験に進めることを視野に入れています。」と述べています。